糸が切れた瞬間
中1の秋
ゲームのことで言い合ってた時かな
「もう学校もいかない、野球もやめる」
泣きながら長男が言った。
直感的に、
もう本当に学校に行かないかもしれない
そう思った。
いてもたってもいられず市の相談所に相談していた。
「まだ今日だけでしょう。様子を見ましょう」
はたから見たらそう思うよね。でも嫌な予感がしたの。
予感的中。
それから今まで一度も学校に行けてない。
いろんなことを我慢して頑張っていた糸が切れた瞬間だったんだ。
いつもぎりぎり満杯の心のコップ、水があふれてしまったんだ。
きっと、
学校・習い事・人間関係・・・
さまざまな葛藤を抱え、悩んでた
そんな長男の気持ちを私は全く理解していなかった
(今も全然だけど)
あなたのため、と
口うるさく言ってきた。
それが正しいと思っていた。
最低限、みんなと同じことができるようにって思ってた。
あの時こうしていたら変わっていた?
あの時は…?
どんなに後悔しても今が変わるわけじゃないのに
後悔ばかりが押し寄せて、涙があふれる。
前を向かなきゃいけないのに、いまだに涙がこぼれる。